スズムシ飼育のQ&A<一覧>
スズムシ飼育時に発生する疑問をQ&A形式で紹介しています。
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幼虫編一覧
- 孵化したばかりの幼虫に、ゆで卵の黄身を与えると良いと良く聞くけど、どのように与えればいいの?
- ゆで卵の黄身をよくほぐしてから1日天日干しする事によってカビや腐敗を防ぐ事ができます。
- スズムシの幼虫はいつ頃孵化するの?
- 基本的には5月の下旬頃から6月中旬頃に孵化が始まります。また、気温が25℃以上、湿度80%以上になると孵化が始まるとされているのでマンションなどの保温性の良い所では4月の下旬頃に孵化する場合もあります。温度と湿度さえ高ければいつでも孵化すると言う事になります。
- 幼虫を他のケースに移動させたいのですがどうすれば良いですか?
- 幼虫はとてもデリケートなので手で絶対に触らないで下さい。移動させたいときは、はがきなどの硬めの紙の上に優しく幼虫を誘導して紙の上に乗せて移動させて下さい。
- ナスを爪楊枝に刺してなるべく低い位置に置いたのですがあの小さな体で食べる事は出来るのですか?
- スズムシは夜行性なので、昼間に見るとエサを食べていないように見えますが、夜にちゃんと食べていますよ。小さなうちは、表側ではなく裏側の方をよく食べています。
- 幼虫のオスとメスの区別はいつ頃分かるの?
- オスとメスの区別は基本的に産卵管の有無で確認します。産卵管は脱皮を繰り返していくと次第に現れてきます。羽化前の脱皮を終えた幼虫の産卵管の有無を確認すると分かります。日数的には孵化後35日位です。
- 幼虫の後ろ足がグニャグニャして機能してないみたいなんだけど…
- この様に足が変形したりグニャグニャして力が入っていないのは脱皮に失敗したと考えられます。完全に抜け出す前に邪魔されたり抜け殻がいつまでも後ろ足から外れなかった等が原因です。この場合羽化の際に後ろ足の先や片足が無くなって成虫になります。後ろ足が不自由でも鳴く事や産卵する事は出来るので見守って飼育してあげて下さい。
- 幼虫の成長が止まっているみたいなんですけど…
- 幼虫は最初のうちは週に1回のペースで脱皮を繰り返していきますが、羽化に近づくにつれ2週間に1回ぐらいのペースになってきます。一瞬見た感じだと成長が止まっているように見えるかもしれませんが、ちゃんと成長しているので心配しないで下さい。
- スズムシの脱皮はどの位の時間が掛かるのですか?
- 通常の脱皮は5分位ですが羽化は約2時間(120分)かかります。羽化は通常の脱皮の24倍の時間が掛かります。
- あと何回脱皮したら羽化するのか目安のようなものは有りますか?
- 幼虫は羽化をするまでに初めのうちは週1回、羽化に近づくと2週に1回位のペースで脱皮をして合計7回の脱皮で成虫になります。あと何回脱皮したら羽化するのかの目安は、背中に小さな羽が見えるようになったらあと2回脱皮すると成虫になると考えています。
- 秋口にスズムシが死んでいってしまっている中にまだ成虫になっていないスズムシが居ます。このまま成虫になる前に死んでしまうのでしょうか?
- 時期的にだんだん気温が下がっているので成長は遅くなりますが、ちゃんと成虫になりますよ。愛情を持って育ててあげて下さい。
- 冬に孵化してしまいましたどうすれば良いですか?
- 冬に孵化してしまったのは、飼育ケース内の温度が高く適度な湿度があったからです。通常のシーズン時と比べると飼育温度の管理が難しくなりますが、20℃以上の温度で飼育すれば成長は遅いですがちゃんと成虫になります。
- 水遣りをしようとマットをひっくり返していたら幼虫が埋まってしまいました。大丈夫でしょうか?
- 多少土に埋もれても出て来ますので安心して下さい。
- 孵化している最中の幼虫が卵から半分ぐらいしか抜け出せていないのですが…
- 卵から半分抜け出せないのは逆子でおしりから産まれてしまった幼虫です。普通の孵化は頭から産まれ3分ほどで歩き始めます。逆子の幼虫は半日から1日かかり歩き始めますが生存率は40%程度になってしまいます。
- あんな小さな体でエサの位置はちゃんと分かるのですか?
- スズムシは30センチ四方のエサの場所を感知します。ちゃんとエサの場所も分かりますよ。
- いつまでも白い幼虫が何匹か居るのですが…
- スズムシは硬い骨格の変わりにキチン質と言う皮で覆われています。真っ白ではなくグレー色の場合がありますが真っ白はありえないのです。もし真っ白でしたら餌も食べず弱ってしまいます。
- 脱皮に失敗して脚に少し抜け殻が付いている幼虫が居るのですが大丈夫ですか?
- スズムシは脱皮に失敗して、たとえ片足をなくしてもちゃんと成長し成虫になります。オスは立派に鳴き、メスは卵を産みます。安心してくださいね。
- ある時期からオス・メス別ケースで飼育しているのはなぜですか?
- スズムシは5令幼虫になると大体オスとメスの区別が出来るようになります。我が家では以下の3つの理由からオス・メス分けています。
1.配布する際にオス・メスの選択が容易に出来る
2.別ケースに分けると交尾しないのでオス・メス一緒に飼う場合よりオスの寿命が延びる
3.血縁管理が容易になる
一緒に飼育しているとどのメスが交尾してどのメスが交尾していないのかが分からなくなるため、成虫になる前にオス・メス別ケースに分けます。 - 他のスズムシと比べかなり成長の遅れている幼虫が居るのですが…
- この成長の遅いスズムシは過密飼育の影響で発育不全になっています。別ケースに移して飼育すればすぐに成長して大きくなります。
- 地面の上で脱皮している幼虫が数多く見られるのですが…
- 通常は植木鉢の破片や止まり木の上で逆さになって脱皮します。脱皮には触角が地面に届かない高さ(約5cm以上)が必要です。その他に足場が悪かったりしていると、脱皮の途中で転落してしまう事もあります。きちんとした脱皮用の足場を用意してあげると良いと思います。
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成虫編一覧
- 成虫になってからの寿命はどの位なのですか?
- スズムシの寿命ですが、大体孵化から数えて4ヶ月半~5ヶ月と言われています。成虫の期間は2ヶ月半~3ヶ月です。実は卵で過ごす期間の方が長いんです。
- オスが羽化したのに鳴く気配がありません
- オスは以下の条件の時に鳴きます。
1.他に鳴いているスズムシがいる場合。(連れ鳴き)
2.メスが居る時。(ラブソング)
3.縄張りを固持する時。(本鳴き呼び鳴き)
4.オス同士が喧嘩する時。(喧嘩鳴き、脅し鳴き)
5.餌を独り占めする時です。
4~5通りの鳴き方と2通りの鳴き声があります。金鈴は楽器の鉄琴のような透き通った音色。銀鈴は楽器の木琴のように少し雑音が入ります。 - オスをもっと長く鳴かしたいのですが…
- オスがよく鳴くようにするにはリンゴを与えると良いですよ。
- 最近急にオスが弱ってきているのですが…
- スズムシのオスは交尾後は急激に弱ってしまいます。確認としてオスの『おしり』に白い精包があり、触角が短くなっていませんか?弱ったオスは次第に木に登れなくなり地表だけで生きていきます。弱ったオスを長生きさせメスからの供食いを防ぐには高タンパク質(黄身など)を与えれば解決出来ます。
- 去年産んだ卵から孵ったスズムシなのですがオスよりメスの方が多いのですが…
- 昨年の卵が孵化した時のオス、メスの対比は4対6でメスが多くなります。繁殖を多くし子孫を絶やさない習性です。
- スズムシのフンが側面やフタに付いているのですが、スズムシはフンを上に向けて飛ばしているのですか?
- スズムシは逆さまにケース側面に上がり最初は低い所にフンをしてそのフンを足場に徐々に上にあがりフンをします。フンを足場に登り脱走する事もありますのでティシュで拭き取って下さい。また、後ろ脚でフンを飛ばす事も有ります。
- 交尾をしたオスはまだ鳴きますか?
- 交尾を終えたオスは急激に弱りますが羽が破けるまで鳴き続けます。交尾も複数回します。
- 1匹のオスが鳴くと他のオスが邪魔をしてきます。何が原因なのでしょうか?
- 1匹が鳴くと邪魔をするのはリーダー争いです。スズムシはプライドが高くどの虫も自分が頂点に居ると意識しています。しばらくするとリーダーが決まり喧嘩も収まり餌を食べる順番も決まってきますよ。
- オスの鳴き声が小さくなってしまいましたどうしてですか?
- スズムシの鳴き声に影響するのは交尾後の極度な老化と温度です。エアコンの部屋で飼育していませんか?室温が下がるとスズムシの活性も鈍ります。交尾後の老化は羽が破れ始めかすれた鳴き声になります。鳴き声を高めるには糖分が必要でリンゴや桃等与えれば羽の付け根の筋肉が活発になり鳴き声が高まります。
- 左右の触角の長さが違うのですが大丈夫でしょうか?
- スズムシの触角だけでは無く昆虫の触角全てに言えると思いますが、触角というのは文字通り触覚を感じる為の角(器官)です。その他の役目としては嗅覚器官や縄張りの主張の際に使用します。我が家のスズムシは触角の短い物も居ますが、弱っている様子は無いので直接の死因にはならないと思います。
- 成虫のオスとメスを仕切ってあるのはなぜですか?一緒に飼育しても大丈夫ですか?
- 仕切りは交尾しない為にしており一緒に飼育しても大丈夫です。共食いは交尾した後にメスがお腹に卵を蓄えタンパク質が不足するとオスを食べてしまいます。交尾したオスは急激に体力が無くなり弱ってしまいます。
- メスの足が一本無いのですが産卵に問題は無いのですか?
- 足が片方無くても、交尾・産卵には問題有りません。
- 飼育していたスズムシがメス1匹になってしまったのに、お腹はパンパンなので他のケースからオスを入れた方が良いのですか?
- シーズン末期によく見られる光景ですね。他のケースの何匹かのスズムシを1匹の居るケースに入れれば良いと思いますが、見た目人間だけが寂しく見えるだけです。最後の1匹が寿命を終えるまでエサはきちんとあげて下さいね。
- メスのお腹がパンパンなのですが卵が入っているのですか?
- その通りです。
お腹に卵が沢山入っている証拠です。お腹が大きすぎてハネが取れてしまう事が有りますが問題有りません。 - オスが鳴くとメスが毎回鳴くのを邪魔しているようなのですが…
- 交尾したいけど思ったオスがみつからないと邪魔をします。メスは鳴いているオスのハネの付け根の橙色した誘惑腺から出る匂いで誘われ交尾をします。匂いが気に入らないと蹴飛ばしたりして鳴くの邪魔します。
- 最後のスズムシが死んでしまったらどうすれば良いですか?
- 全てのスズムシが死んでしまったら止まり木等、飼育マットの上に置いてある物は取り除きます。飼育マットの上にある死骸や、餌の残り、ゴミ等きれいに掃除して飼育マットの下までコップ等で時間を掛けて水を湿らせて新聞紙、空気穴を開けたビニール等で外敵が入らぬようにケースを包み、日陰又は家の玄関などで保管します。
- メスのハネが取れてしまったのですが大丈夫ですか?
- 大丈夫ですよ。
スズムシのメスはお腹がパンパンになるとハネの付け根の部分も膨らみ自然に取れてしまいます。もともとメスにはハネは必要なくお腹の保護の為にあったのです。産卵最盛期になった証拠としてハネが取れたのですから来年期待できますね。全てのメスのハネが取れるわけではありませんが片方だけや卵の数が少ないメスはハネが残っている事もあります。 - メスの産卵管が2つに割れていたり、曲がっているのですが大丈夫ですか?
- 産卵管が2つに割れていたり、曲がっていても産卵は可能でスズムシ自体も大丈夫です。しかしこの場合、卵を土の中に産卵する事が難しくなり、飼育マット表面に産み落とされる事が多くなります。飼育マットの表面に有る卵はそのままでも、飼育マットをかぶせてもどちらでも大丈夫です。
- 数時間目を離したらオスが居なくなっていました。原因は何ですか?
- 原因は脱走や共食いが考えられます。脱走の場合は脱走箇所をきちんと確認して対応して下さい。繁殖期の共食いは数時間で食べ尽くされてしまいます。かわいそうに思いますが自然のルールなので仕方ないです。タンパク質のエサを多く与える事で有る程度共食いは防げます。
- スズムシが急に大量に死んでしまいました。原因は何ですか?
- スズムシの大量死の原因としては、
1.野菜の残留農薬 → エサを与える前に野菜をよく洗って下さい。
2.蚊取り線香やハエ取り紙の薬品 → 使用前によく注意して下さい。
3.家の近所での殺虫剤の使用
4.飼育ケース内へのアリの進入 → 飼育ケースのフタ以外に編み目の細かい布やストッキング等でガードする。
等が考えられます。他にも有りますが上記に書いた物が意外と起こりやすい原因です。 - スズムシのメスは色々なオスと交尾をするのですか?
- スズムシのメスは1回の交尾で50~150個の卵を産みます。オスのみが複数回交尾可能でメスは無精卵の場合だけ交尾をします。また、ニワトリと同じでメスは交尾をしなくても無精卵を産卵します。
- スズムシは交尾後何日ぐらいで産卵するのですか?
- スズムシは交尾後、約20日で産卵を始めます。
- スズムシは冬を越す事は出来ないのでしょうか?
- スズムシは基本的に一化成(一年に一回世代を繰り返す性質)の昆虫です。初夏頃に卵から孵化し約2ヶ月掛けて成虫へなります。羽化後、約2ヶ月間で短い一生を終えます(交尾したオスはもっと短い)。孵化から数えると昆虫の期間は約4ヶ月間で、残りの8ヶ月間は卵の姿ということになります。 その羽化後2ヶ月の間に交尾し次の世代へ卵を残していきます。そして次の年にその卵から新しい命が始まります。このように鈴虫の一生は約4ヶ月間と短いので、クワガタなどと違い基本的に冬は越せません。例外として、人工的な環境を作り、成長過程で冬を越す事は可能です。
- スズムシと同じ大きさのゴキブリが飼育ケースに入り込んでいてスズムシの数が減っています…
- スズムシの天敵にはゴキブリ、アリ、粉ダニ、ナメクジなどが挙げられます。これらの天敵が飼育ケース内に進入しないように目の細かいネットなどでフタをしてください。
- スズムシはどうやって鳴くのですか?
- スズムシはオスだけが翅(ハネ)の付け根にあるヤスリの様なギザギサの部分をこすり合わせ音を出します。
- お店で売っている時は鳴いているのに家に連れてくると鳴いてくれません。なぜですか?
- スズムシは環境に敏感で環境が変化すると馴染むまで鳴かなくなります。しばらく様子を見てください。
- 家のスズムシは昼夜逆転して鳴いていますがなぜですか?
- スズムシは繁殖期になると夜だけに限らず朝から昼間も鳴き続けます。ただ、直射日光の様な強い光がケース内に差し込む場合は鳴かない事も有るようです。
- あるスズムシが羽化するときは、他のスズムシは全く動かないんですがスズムシの習性みたいな物があるのでしょか?
- スズムシは他のスズムシに邪魔されずに安全に羽化するために周りが静かな時に羽化をします。
- 1匹だけ茶色のスズムシが居るのですが栄養不足なのでしょうか?
- スズムシにも個体差という物があり体の色は茶色系から黒系まで様々です。急に色が変わるのではなく幼虫の段階から色が決まっています。
- メスがオスの鳴き声に合わせて翅(ハネ)をパタパタさせているのですがなぜですか?
- メスもオスのようにハネをパタパタさせる事が有ります。これはオスの鳴き声に興味を示している合図なんです。きっとそのまま観察していると交尾の瞬間が見られるかもしれませんよ。
- 最近急にオスの翅(ハネ)が白っぽくなってきたのですが…
- オスは交尾を行うと極端に弱ってしまいます。そして、翅(ハネ)が白くなるのは衰えが原因で翅につやが無くなってきている為です。
- キュウリやナスを竹串にさしていれると先端めがけてケンカが始まります。これはスズムシの特性ですか?
- スズムシは上へ上へ登る習性があります。餌の交換時は特に餌場の縄張り争いで喧嘩します。喧嘩に勝った者が一番に餌を食べると言う習性もあり、繁殖期の時期は特に喧嘩をします。そのまま放っておいても大丈夫ですよ。
- うまく翅(ハネ)を広げられずに鳴く格好をしても音が出ないオスが居ます。いい音が聞けるのでしょうか?
- 翅(ハネ)に直接の変形等が無ければ日が経つごとに上達する可能性もありますが、鳴く為の構造上の問題が有る場合はこのまま鳴く事が出来ないかもしれません。どちらの場合でも最後まで世話をしてあげてください。
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飼育環境編一覧
- 丸木を使いたいのですがどのように準備すれば良いですか?
- 丸木はカビ以外にダニの発生にもつながります。丸木を使用する際は表面を焼いてから使って下さい。
- カビが発生してしまったのですがどのように対処すれば良いですか?
- 土などに発生したカビは土ごと取り除いて、取り除いた分を補充して下さい。また、丸木などに発生してしまったカビはライターなどで焼きましょう。Q1.にも有りますが、丸木を使う際は表面を焼いてから使いましょう。
- 日が全く当たらない場所でスズムシを飼っているのですがたまに日に当たる所に持っていった方が良いのですか?
- スズムシは本来、暗い場所が好きなので、日が当たる場所に置かなくても大丈夫です。また、昼夜の温度差が少ない場所が良いです。その他、直射日光や風の強く当たる場所は避けた方が良いです。
- 幼虫が孵化し始めたのですが、今まで使ってた土は新しい物に替えた方が良いのですか?
- 土はスズムシが成虫になり繁殖期を迎えた頃に替え、新しい土に卵を産んでもらうのがいいです。カビなどが生えていなければ土は替えなくても大丈夫です。
- スズムシの飼育ケースは部屋のどこに置けば良いですか?
- スズムシは本来、暗い場所が好きなので、日が当たる場所は避けましょう。また、昼夜の温度差の少ない場所が良いです。注意する点は、タバコの煙、蚊取り線香や各種殺虫効果のあるスプレーを使用している所には絶対に置かないで下さい。
- 飼育ケースの大きさはどの位が良いのですか?
- 市販の大きい飼育ケース20cm×34cmで成虫15ペアが理想とされています。また、スズムシの数とケースの大きさが適切でないと自ら死滅し飼育容器に見合った数まで減少してしまいます。
Q10.に関連分有り - マットに発生するニョロニョロ虫あれは何?そして、対処方法は?
- 白色の細長い3mm位の生物は小バエの幼虫です。マットを湿らせすぎると発生します。対処法はピンセットでつまみ出すしか有りませんので発生させる前に防ぎましょう。防ぎ方は、手間は掛かりますが、マットを使用する前にバケツに入れ上から熱湯を掛けましょう。 するとダニや小バエの卵などを死滅させる事が出来ます。もっと簡単な方法としては、エサをマットに付けたり腐らせない事である程度防げます。原則は、ケースにストッキング等を被せ小バエを飼育ケースに寄せ付けない事です。スズムシの卵には影響有りません。
- マットに白い粒々が有るけどこれは何?
- マットに付いている白い粒々は、スズムシのフンがカビた物です。筆などで掃き固めて土と一緒に取り除くと簡単に掃除出来ます。また、粉ダニと言うスズムシの天敵の可能性も有ります。万一スズムシに付着しているようなら隔離し諦めるしか有りません。退治方法は土と一緒につまんで捨てるしか方法は有りません。
- スズムシに水が掛からない様に霧吹きするのは難しいのですがどうすれば良いですか?
- マットを湿らすのは霧吹きだけじゃ有りません。霧吹き以外にもマットに割り箸を刺し、割り箸づたいに水を送ればスズムシに影響なくマットを湿らす事が出来ます。それ以外にも園芸用の大きいスポイトでも出来ます。マットは表面だけではなく中も湿らせましょう。また、小バエの発生につながるので湿らせ過ぎには注意しましょう。
- スズムシのケースに合った飼育数はどの位ですか?
- スズムシの飼育数は25cm×18cm(B5)サイズの飼育ケースの場合、成虫4ペア(8匹)が適正と言えます。また、20cm×34cmの大きい飼育ケースの場合、成虫15ペア(30匹)が適正と言えます。隠れる場所などを多く作ってあげるともう少し飼育数を増やす事も出来ます。
- スズムシのフンのカビと粉ダニを見分ける方法は?
- スズムシのフンが白くなっているだけならカビの可能性が高いです。スズムシに付着したり、こぼした餌などに白い粉状のものが日毎に大きくなったら粉ダニです。フンでもダニでも取り除いて下さい。
- 一週間ぐらい家を空けるのですがその間のスズムシの世話はどうすれば良いですか?
- 出掛ける前に腐らない(カボチャ、サツマイモ等)餌を土につかないように与え、煮干も楊枝に刺し与えれば大丈夫です。ケースを置く場所は温度が30度以上にならない日の当たらない部屋に置きます。湿り気は餌が腐るので現在の湿った状態で構わないです。2~3令目の幼虫でしたら自分の脱皮した抜け殻を食べるので、共食いの心配もありません。 市販されている餌を使用しているなら与えて下さい。帰りましたら全ての餌を取り除き、カビ等が有れば土と一緒に取り除いて湿り気を加え通常の飼育にすれば大丈夫です。
- お店で「スーパーアクア」と言う商品をよく見かけるけど使った方が良いの?
- 「スーパーアクア」にはカビの発生を防止する効果があります。「スーパーアクア」のカビの発生を防止する成分にはPH調整剤と防腐剤が入っているからです。コレと似たような物は家庭で簡単に作る事が出来ます。似たような物というのは「スーパーアクア」にはビタミンEが入っていますが、
カブトムシ、クワガタには効力がありスズムシには効力はありません。このためビタミンが含まれていない以外は同じ物です。
1.(園芸用)切花延命剤を20cc用意します
2.水(湯冷ましもしくはミネラルウォーター)を1リットル用意します
3.切花延命剤と水を混ぜます(延命剤20ccを水1リットルで希釈するだけです)
これだけです。簡単ですね~ - 部屋が暑くなるのですが、エアコンの効いた部屋に移した方が良いのですか?
- スズムシの飼育環境は直射日光を避けた日陰で気温が20~35℃で湿度が有れば飼育出来ます。しかし、通常は25~30℃が最適でエアコンの効いた部屋に置くとエアコンの除湿機能によって湿度が不足してしまうのと、25℃以下の室温だと夜行性のスズムシの活性が鈍ってしまいます。このため昼間と同じ部屋で飼育して下さい。
- スズムシマットを3cmしか敷いていないのですが大丈夫ですか?
- 鈴虫マットの厚さに関して成虫のスズムシに直接の影響は無いと思います。鈴虫マットは厚く敷く事によって保湿が簡単になります。その他の理由としては、マットの表面にスズムシのフンが増えてカビが生えてきます。その掃除をする際にカビたフンと一緒に表面のマットもフンと一緒に捨ててしまいます。そのため出来れば厚めに敷いた方が良いと思います。
- ダニが発生してしまったようです、対処法はどのようにすれば良いですか?
- スズムシに害のあるダニは「粉ダニ」でスズムシにつくと次の日にはスズムシは死んでしまいます。ダニがスズムシに付着した場合そのスズムシはあきらめるしかありません。一度スズムシを他の容器に非難させ、ダニの居るマットを捨てるか煮沸して使って下さい。炭なども20分以上煮沸しないとダニの卵が死滅せず再発します。煮沸したマットは広げて天日に干し乾かせば再利用出来ます。 またダニ発生中のケースと他のケースを離さないと住み移ってしまいます。参考ですが空気中にもダニの卵が浮遊しています。マットの湿らせ過ぎはスズムシにとって禁物です。
- スズムシを庭で飼育したいのですが…
- スズムシを庭で飼育する場合、4~5日で外敵にやられたり飢え死にしたり行方不明になってしまいます。餌の確保、棲家の確保、外敵から逃れる、気象環境に適応すれば飼育出来ます。餌など手助けは必要ですが一度挑戦してみたら如何ですか?来年の庭での孵化は難しいです。小さなビニールハウスで外敵を遮断してスズムシの環境も作れます。
- 小バエが大量発生してしまいました。良い退治方法無いですか?
- 飼育ケースの蓋を取りケース上面から5センチ上の辺りを掃除機で吸い込むと小バエだけが吸い込まれ退治出来ます。絶対ケースの中にはホースは入れないで下さい。また、屋外で小バエを追い払い飼育マットに居る小バエの幼虫は摘み取り、ケースに細かい網を取り付ければ進入を防げます。
- 鈴虫マットが時期的にまだ販売されていないのですが、園芸用の土でも良いのでしょうか?
- スズムシの飼育マットについては園芸用の赤玉土でも川砂でもピートモスでも構いません。オススメは芝の目土(必ず肥料が入っていない物)です。湿り気を保てれば問題ないですよ。
- スズムシが増えてしまってケースを引っ越す場合は、数を増やすのとサイズを大きくするのはどちらが良いのですか?
- 飼育ケースのサイズを大きくするとエサ場の数を確保するのが大変になってしまうので、飼育ケースの数を増やし隠れる場所を沢山作った方が楽だと思います。
- スズムシを飼育する場合、衣装ケースでも大丈夫ですか?
- スズムシを飼育する場合、高さがあるフタ付きのケースなら何でも大丈夫です。衣装ケースで飼育する場合は、エサ場を6ヶ所は作って下さい。また、フタは布切れや網戸の交換用の網を利用すると便利です。
- 飼育ケースのフタの隙間からスズムシが脱走してしまいます。どう対処すれば良いですか?
- 100円ショップなどで目の細かい洗濯ネットが売っているので、それをかぶせると脱走を防ぐ事が出来ますよ。また、小バエなどの進入を防ぐシートも昆虫用品売り場で売られています。
- 炭を置きたいのですが、バーベキュー用の炭とかでもいいのですか?
- 100円ショップの竹炭又は備長炭が経済的ですよ。バーベキュー用の炭でしたら太めの炭を一晩水につけて(炭は水分を含むと割れるので)から使うと保湿効果が保たれます。細い物でしたら積み重ね使えば隠れ家になります。マングローブが原料の炭はなぜかスズムシに大不評でした。マングローブ以外の原料の炭をオススメします。
- 飼育ケースから独特な臭いがします原因は何ですか?
- マットの湿らせ過ぎはカビ、こぼれた餌の腐敗、フンの腐敗になります。独特の臭いはフンが固まらず湿り気で解けて腐敗している臭いです。スズムシの数を多く飼育していませんか?対処として2週間水遣りをせず乾燥気味にして下さい。
- 飼育ケースに土だけ入れて飼育していたら大量に死んでしまいました。原因は何ですか?
- スズムシは止まり木や隠れ場所が無い平らな場所だとすぐに死んでしまいます。スズムシは産卵時以外は平らな場所は好まず日中は木々等に逆さまにぶら下がって身体を休めています。
- ナスをあげるときに爪楊枝に刺していますが、バランスが悪いのか土についてしまいます。どうすれば良いですか?
- ナスを楊枝に刺してマットに傾いてついてしまうのはマットが乾きすぎだからだと思います。楊枝に刺しマットに刺さずケースに斜めに立てかける方法を勧めします。
- ナスやキュウリを与えなかったらどうなるのですか?
- スズムシに野菜を与えなくても脱脂綿に砂糖水を湿らせ水分を与えればスズムシが吸って飲み生きています。野菜や果物は幼虫の時期に身体を整えるために与えるので、成虫になっていれば水分と市販の餌だけで大丈夫です。
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繁殖編一覧
- 去年は沢山生まれたのに今年は去年と比べて全然少ないのですがどうしてですか?
- 毎日の汚物や餌などでマットが汚れ卵も土の中の汚れで孵化出来ない事が原因でと思われます。マットは繁殖期に交換し新しいマットに卵を産み付けてもらうのが良いと思います。またその他に、近親交配を繰り返している事によって生まれる数が減っていると思われるので、違う血縁のスズムシを譲って頂き新しい血縁を入れた方がいいです。
- 赤い卵が有るけどコレもスズムシの卵なの?
- 赤い卵は、昨年の卵の残りか、湿り気がある外気にあたり過ぎて変色した卵です。畳が茶色く変色してしまうのと同じで、卵も時間が経ち過ぎたり湿り気がある状態で外気に触れると茶色に変色してしまいます。卵の殻が硬くなり孵化が難しくなります。
- 早く交尾して産卵したら早く幼虫が誕生するの?
- 結果から言いますと早く産卵したからと言って早く孵化するとは言えません。理由として、卵が孵化するには条件があり、気温25℃湿度85%が孵化可能な条件です。その他、環境の影響も受けます。
- 飼育マットに粉ダニのような小さな白い虫が居るのですが卵は大丈夫なのですか?
- 卵の殻はキチン質と言う堅い皮で出来ています。なので卵に粉ダニは直接は害はありません。害は無くても出来るようで有れば粉ダニは取り除いて下さい。卵に影響を与える虫はアリの方が危険です。
- 卵が飼育マットの表面やずいぶん浅い所に生み付けられているのですが飼育マットをかぶせた方が良いのですか?
- 卵は飼育マットの表面、浅い部分や深い部分に有ってもきちんと孵化します。飼育マットをかぶせてもそのままにしても大丈夫です。
- 卵を産卵しているか分からないのですが確認する方法は有りますか?
- 飼育ケースの断面に卵は確認出来ませんか?表面にも落ちている場合があります。産卵していれば竹串等で何箇所かほじると長さ3ミリ、太さ1ミリ程度の卵が確認できると思います。メスが卵管を土に刺しているところを目撃しませんでしたか?目撃していれば大丈夫ですよ。
- 卵の管理の注意点は何ですか?
- 卵の管理は飼育マットの湿らせ具合や飼育環境の温度が重要になります。卵は飼育マットの乾燥には意外と強いですが、飼育マットを湿らせすぎると卵にカビが発生し腐敗してしまう可能性があります。飼育環境の温度が25℃以上、適正な湿度で卵は孵化してしまいますので、あまり早い時期に孵化してしまうのは困るという方は孵化条件のどちらかを外すのが良いと思います。
(例:気温が20℃以下の所で保管する。飼育マットを乾燥させる。等…)この場合、飼育マットの湿度を管理する方が気温管理より簡単です。
管理の最大の注意点は、「湿った飼育マットを凍結させない」「春に一度飼育マットを湿らせたら孵化するまで絶対に乾燥させない」の2点が挙げられます。産卵後2ヶ月以内の卵を「移動させない」「乾燥させない」「凍らせない」に注意して下さい。卵は2ヶ月掛けて熟成します。2ヶ月を過ぎると乾燥、寒さ、移動に耐えられるようになります。 - 卵にカビが生えているようなのですが大丈夫ですか?
- 産卵して最初は殆んど水分でプニャプニャしているのでケースの断面ではカビが発生したように見えます。例えカビが生えても卵の中では幼虫へと細胞が育っているので大丈夫ですよ。
- 飼育ケースに巻くビニールや新聞紙は何枚ぐらいが良いのですか?
- 楊枝等で空気穴を数ヶ所開けて新聞紙は外敵やゴミが入らないためなので1枚でも2枚でも構いません。ビニールやサランラップでも同じで穴を開ければ構いません。
- 保管中に飼育マットにカビが発生してしまいました。どうすれば良いですか?
- 卵にカビはほとんど影響しませんが、青カビや黒カビは卵に影響します。カビの発生はうまく保管しても完全に防ぐ事は出来ないので、カビが発生したらこまめに取り除くようにして下さい。
- 水遣り後に気温が低い日が有るのですが湿り気を保っていれば孵化が遅くなるだけでしょうか?他に影響は有りますか?
- 水遣り後に気温が低くなっても大丈夫ですよ。卵は気温を感じながら成長していくので気温が低い日が続くと多少孵化が遅くなるかもしれません。ただし、ビチャビチャになるぐらいマットが湿っていると卵が死んでしまう可能性も有ります。
- いくつかへこんでいる卵が有るのですが大丈夫ですか?
- 生きている卵は、爪などで潰すとへこまずに汁が出てきます。潰しても汁が出ない卵は無精卵などで残念ながら死んでいる卵です。
- 水遣りは飼育ケースを傾けると水たまりが出来るぐらいひたひたにしても大丈夫ですか?
- これはかなり湿らせすぎですね。湿らせすぎで孵化しなくなる恐れがあるので、早急に余分な水を捨てしばらくは水遣りを中止して下さい。土の表面が乾燥しそうになったら湿らす程度で良いので注意して水遣りして下さい。適度な湿り気は、マットを摘むと固まるぐらいです。
- 冬に生まれたスズムシが4月に卵を産んだのですがどうすればいいですか?
- スズムシの卵は条件さえ整えば約2ヶ月で孵化します。この場合選択肢は2つ有ります。
1.このまま育て7月頃に2代目を孵化させる。
2.卵を冷蔵庫で保管し12月頃に気温が下がったら冷蔵庫から出し、通常の時期に2代目を孵化させる。
お好みによって選んで下さい。 - 卵の飼育ケースとマットの間に隙間が空いているけど大丈夫ですか?
- 一度乾かした土は収縮して水を遣っても隙間が空いてしまいます。隙間に入ったスズムシは隙間を棲家としているので、脱皮したりする場所としても使います。身体が隙間に合わなくなれば自然と地上での生活になります。また、隙間のスズムシは昼間は隙間で過ごし暗くなると地上で餌を食べています。
- 孵化の途中に地中で力尽きてしまった幼虫が居ます。湿り気が多すぎで自力で掘れないのでしょうか?適度に土を掘り起こしてあげた方が良いですか?
- スズムシが飼育ケースと土との隙間に入っていたら水遣りに注意して、土はいじらないで下さい。掘り起こす事によってスズムシが傷つき死んでしまいます。
- 北海道の孵化の時期はどのぐらいなのでしょうか?
- 自然のスズムシは北海道には生息せずに青森が北端です。人工飼育環境で孵化させるので、気温が23℃程度が続く6月が目安だと思います。
- 孵化が始まったのですがここ数日雨が降っているせいか、その後孵化しないのですが…
- スズムシは低気圧が近づくと孵化しにくくなり成虫も鳴かなくなります。気圧に敏感な昆虫なんです。
- 水遣りを初めてもなかなか孵化しないのですが…
- スズムシの卵は乾いた状態で6ヶ月以上経過すると極端に孵化率が低下します。もしかしたら乾燥させていた期間が長すぎた可能性が有ります。また、気温が23℃以下の場合も孵化しないので、気温の確認もしてみてください。
- 今年は幼虫が全く孵化しなかったのですが…
- スズムシの孵化には条件が3つあります。
1.冬越しの間乾燥時期が5ヶ月以上過ぎた場合。
2.マットの取り換えを2年に1度しないで汚れがひどい場合。
3.2ペアから飼育開始して今現在血筋が濃い場合。
スズムシの卵は産卵後2ヶ月で仮死しますが仮死状態で3ヶ月以上乾燥が続き気温が上がってしまったら孵化しません。気温の上がる3月には寒くても冷たくても水遣りをするのが基本です。マットについてですが何年も使ったマットにはスズムシ自体も卵もなじめず死んでしまいます。 ホームセンターなどで購入した何ペアかのスズムシを3年繁殖させると近親交配になり孵化率が下がるか全く孵化しなくなります。 - 卵がマットに産み付けてあるのですがエサを交換する時に串が刺さらないか心配です
- スズムシの卵は、硬い殻に守られているので、爪楊枝が当たっても刺さる事はまず無いと思います。むしろ小さな卵にピンポイントで刺さらない限り刺さらずにそれると思いますよ。
- メスは同じ場所に一度に卵を産み付けるのですか?
- スズムシのメスは交尾後の生涯を産卵という作業で締めくくります。なので、一粒産んではまた別の所へ移動して産卵します。メスは一生で約50~150個の卵を産みます。
- メスのあの細い産卵管に1mm×3mmの卵が通るのですか?
- スズムシの卵はお腹の中ではゼリー状で殆んどが水分です。なので、どんな太さにも対応して産卵管を通り産卵されるんです。
- 近親交配の影響で奇形のスズムシが多く見られるのですが…
- 誤解されている方も多いのですが、近親交配の影響で奇形のスズムシが生まれる事はまず無いです。奇形と思われている物は脱皮の失敗や羽化の際に他のスズムシに邪魔されたりした時に起こります。近親交配で起こる事は大きく分けて発育不全と孵化不能の2つです。
- スズムシとコオロギを一緒に飼うと、次の年に混合種が産まれていい声で鳴くと聞いたんですが、本当ですか?
- 結果から言うとウソです。
スズムシとコオロギの混合種はまずあり得ません。日本にはコオロギに似たクマスズムシも居ますが自然のみです。 - メスの産卵管に卵がくっついたままの状態をよく見ますが大丈夫なのですか?
- スズムシのメスは通常土の中に産卵しますが、時々卵管に付いたままマットの上に落とし産卵する時もあります。どちらの卵もきちんと孵化するので大丈夫ですが、気になるようで有れば少しマットを被せてあげてください。
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その他一覧
- スズムシを発送したいのですがどうすれば良いですか?
- 1.厚紙の箱に針で空気穴を開け枯葉(カブトムシ用の枯れ葉でも可)入れクッション代わりにしてスズムシを入れて送る事が出来ます。
2.厚紙の箱に同じく空気穴を開け対角線の長さの串の様に細い棒にナスを刺しナスが動かないのを確認したらスズムシを入れます。
「1.」「2.」とも必ずフタをかぶせたらテープでとめ箱が開かないのを確認し『鈴虫在中』と必ず書いて送って下さい。2~3日の郵送は大丈夫です。発送方法は、定形外郵便かゆうパックで送る事が出来ます。定形外の場合は速達も可能です。宅配便業者は昆虫類の発送は断られる可能性が有るので郵便で送って下さい。宅配は二重梱包にしないと送れません。 - スズムシの鳴き声が大きくて近所迷惑にならないか心配です。何か良い防音方法は有りますか?
- スズムシの鳴き声が近所迷惑になるか、ならないかは人それぞれ違うので何とも言えません。防音方法は毛布を掛けるのが一番効果が有ると思います。
- 卵を知人に分けてあげたいのですがどうすれば良いですか?
- 卵は産卵してから2ヶ月間は移動すると死んでしまいます。卵を分ける時期は3月頃が良く、大きなスプーンで掘り土ごと差し上げて下さい。土の表面から1センチ下に白い長さ3ミリ、太さ1ミリ卵があります。差し上げた後は穴を土で埋めて下さいね。貰った方は容器に土を3センチ入れ卵の入った土を均等に蒔いて下さい。
- スズムシの鳴き声は電話で相手に聞こえないって本当?
- 本当です。
この現象の原因はスズムシではなく、電話の方に有ります。電話の回線は元々人間の声に対応して音を伝えるようになっているので一定の周波数の音しか伝えません。実際に電話で伝送できる音の周波数は300~3400Hzです。それに対して、スズムシの鳴き声の周波数は3500~4500Hzです。 そのため電話で伝送できる周波数帯外のため電話でスズムシの鳴き声は伝送されません。「スズムシとは?」のページで鳴き声が聞けるので試してみると面白いかも…。親機・子機間の内線でも出来ると思います。 - スズムシを他のケースに引っ越す場合はどのようにすればいいの?
- 引っ越は餌にとまらせ移動させるのが安全です。
1.引越し先のケースに5センチ位の飼育マットを入れ少しだけ湿らせます。
2.前日にナスを大きく切り串に刺しスズムシがいる飼育ケースに何ヶ所か置きます。
3.翌日大きく切ったナスを串ごと新しいケースに移動すれば引っ越せます。
スズムシをナスから離すには息を吹きかければ離れます。 - スズムシの飼育に掛かる費用を安く抑えたいのですが…
- スズムシに掛ける費用を減らすには、ハッキリ言いますとスズムシ用品をあまり使用しないと言う事が言えます。最近は100円ショップの商品もどんどん良い物が出ているのでまず100円ショップで探してみるのも良いかも知れません。我が家では炭、串、霧吹き、ピンセットなどは全て100円ショップで購入しています。