スズムシとは?
ここではスズムシとはどんな昆虫なのかを簡単に紹介しています。
和名(分類):
スズムシ(直翅目スズムシ科)
学名:
Homoeogryllus japonicus(de Haan)
体長:
2cm前後
分布:
本州、四国、九州、伊豆三宅島、種子島、台湾、中国
特徴:
まず、スズムシの外見的な特徴にはメスには産卵管があり、オスには無いと言う事が挙げられます。
その他の特徴は、オスは脱皮を繰り返し最後の脱皮(羽化)の時に初めて翅が現れます。羽化後の約1週間は4枚の翅をちゃんと持っていますが、他の昆虫と違い後翅が退化してしまっているので実際に翅を使って飛ぶ事は出来ません。
その後、鳴きやすいように後翅を自分で落としてしまい、前翅をこすり合わせて鳴き声を響かせ始めます。メスは鳴く事が出来ません。
翅の外見的な特徴は、大きな丸い翅を持っているのがオスで、細長い羽を持っているのがメスです。
昆虫は成長過程によって大まかに完全変態と不完全変態に分けられますが、スズムシの場合、成長過程でサナギになる事は無く、6回の脱皮と最後の脱皮(羽化)が終了した時点で成虫になるので、不完全変態と言う事になります。また、完全変態とは羽化前にサナギになる昆虫で、カブトムシやチョウなどです。
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一口メモ:
- スズムシは学名にjaponicusと書いてあるとおり純日本産で有る事が分かります。分布は上にも書いてありますが日本、台湾、中国です。
- メスは産卵が近くなりタンパク質を必要としてオスを食べてしまう事(共食い)が有ります。それを防ぐためにカツオ節などを多めにあげましょう。
- スズムシの鳴き声は電話で相手に聞こえません(IP電話等の例外もあり)。下の鳴き声で試してみて下さい。
鳴き声:
YouTubeより
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